ランナー膝とは、ランニングや跳躍などの活動を繰り返すことで引き起こされる一般的な膝の損傷のことです。
別名「腓腹筋腱炎」や「膝蓋腱炎」とも呼ばれます。
名前の通り、走る・飛ぶなどの動作が多い競技をしている方に多く見られる症状です。
主に腓腹筋（太ももの外側の筋肉）や膝蓋腱（膝の前にある腱）に炎症や過度のストレスがかかることが原因で、痛みや不快感を引き起こします。
ランナー膝の主な症状
・膝の前部に痛みが出てくる
ランナー膝になると膝の前部で痛みが出始める方が多いです。
初期の段階では軽度な痛みから始まりますが、進行していくと激しい痛みを伴ってくることもあります。
損傷に気づかず運動をしてしまい、症状が一気に悪化してしまう場合もあるので注意が必要です。
・熱く腫れたような感触になる
ランナー膝は見た目にも症状が現れることがあります。
軽度の腫れが見られることが多く、炎症反応による腫れのため熱を帯びる場合もあります。
・不快感や痛みで運動ができなくなる
ランニングや跳躍などの動きをしているなかで不快感や痛みを伴うことがあります。
初期の段階では違和感や不快感だったものが、症状が出始めると痛みやしびれなどになってしまいます。
これにより、スポーツや競技だけでなく日常的な動作にも支障が出てくることもあります。
ランナー膝の原因
ランナー膝はその名前のとおり、マラソンやトラック競技を行う方に多く見られる症状です。
ランナー膝は正式名称を腸脛靭帯炎（ちょうけいじんたいえん）といいます。
腸脛靭帯（ちょうけいじんたい）に負荷がかかることが原因で、炎症を起こして痛みとなります。
具体的には、マラソンやランニングなどで片方重心になってしまい負担が掛かり続けることや
膝が内側に入る（内股）悪いフォームで走ることなどが挙げられます。
また、転倒や衝撃、スポーツ中の外傷が膝の組織にダメージを与えてしまい、ランナー膝を引き起こす場合もあります。
他にもこれらが原因になる場合もあります。
・長時間のランニングや跳躍
・十分な柔軟をしないで開始する急な動作
・悪い姿勢でのトレーニング
・サイズの合っていないシューズでの運動
ランナー膝の対処法
以下のような対処法やケアが有効です。
・ストレッチ
ランナー膝は膝への負担が一番の発症原因ですが、筋肉の柔軟性が無いことも大きな原因の一つです。
筋肉の柔軟性を維持すること重要になるため、運動前だけでなく日常的にストレッチを行う習慣を付けることで再発も予防できます。
また、日常的に湯舟につかるなどして筋肉を温め柔軟性を高めることも効果的です。
・正しい姿勢での生活や運動を心掛ける
悪い姿勢で運動を行うことが原因でもあるため、適切な姿勢を保つことで症状の悪化を防げる場合もあります。
・運動後のアフターケアを行う
運動後に適切な方法で筋肉をケアし、疲れを蓄積させないことも予防につながります。
部位に合わせた身体のケアはもちろんですが、栄養バランスの良い食事を摂ることや十分な休息や睡眠とることも重要なポイントです。
ランナー膝の症状と対処法の説明
当グループでの施術方法について
臀部から太腿にかけてついている筋肉に対し、施術を行っていきます。
当グループ独自の手技療法、痛みのない安全な温熱療法・電気療法などを行い、炎症を和らげて痛みの改善を行なっていきます。
軽度～重度と痛みの程度が様々あるランナー膝の症状では、痛みの程度に合わせてマイクロカレント、ハイボルテージ療法、テーピング巻きなども行います。
また、お家でも継続してケアが出来るように、簡単なストレッチやエクササイズもお教えします。
分からないこと、不安なことがありましたらお気軽に店舗スタッフまでお聞きください！
本記事の文責
仙台整体院 代表
鈴木 盛登
仙台市内に整体院を2店舗（整骨院グループ全体で9店舗）を運営。2000年から現在まて゛延へ゛70万人の施術実績をもつ。今年で30年の臨床経験あり。
整骨院などの治療院を経営する傍ら、Bリーグ『仙台89ERS』、WEリーグ『マイナビ仙台レディース』、サッカーJ2リーグ『ベガルタ仙台アカデミー」の公認スポーツトレーナの経験もあり、現在は社会人サッカーチームのトレーナー業務を担当。
また、仙台市内の小・中学校で効果的なトレーニングやストレッチ方法を学べる教室を定期的に開催、アスリートのための栄養に関する講演やNPO法人宮城こどもホスピスプロジェクト副代表理事としての活動なども行っている。
所有資格
- 柔道整復師（国家資格）
- MBA（経営学修士）
