ふくらはぎの痛み

日常生活に支障はなくても、繰り返す嫌な痛みになることがある「ふくらはぎの痛み」

一口に「ふくらはぎの痛み」と言っても、その痛みの原因や症状はそれぞれ異なります。

ここでは自分ですぐにできる痛み軽減の方法もご紹介します。

ふくらはぎの痛みは大きく分けて3つと考えられています。

(1)肉離れ

ふくらはぎは身体の中で最も肉離れを起こしやすい部位であると言われています。

強い力と衝撃で無理に筋肉が引き延ばされ、断裂してしまう状態を肉離れといいます。

肉離れは筋肉を酷使した、無理な運動をした時に起こりやすく、運動がきっかけで発症するのが特徴です。

肉離れを防止する対策として、運動前に準備運動をして筋肉を柔軟にしておくということが効果的です。

しかし、準備運動をしていても肉離れが起こってしまう場合もあります。この後は肉離れの対処法についてもご説明します。

(2)むくみや張り

主に長時間の立ち仕事や歩行が原因でふくらはぎの張り、むくみが起こります。

ふくらはぎの筋力が低下していたり筋肉が少ないことで心臓に血液を戻すためのポンプの役割ができない状態になり、血液が滞留し足がむくんだり張りを感じます。

対策として、日常的に運動をする習慣をつけることや、血行促進のためにマッサージをすることなどが効果的です。

また水分と塩分の過剰摂取で体内に水分やナトリウムを溜めてしまうとむくみの原因になってしまうので、気を付けましょう。

(3)病気

一次的なむくみではなく長く続いている場合や、他にも気になる症状がある場合は病気が潜んでいる可能性があります。

・思い当たる原因が無く突然足が浮腫んでいる

・片足だけ浮腫んでいる

・むくみに伴って強い痛み、発熱、赤みなどがある場合

・息切れや胸の痛みも伴っている

このような場合は注意が必要です。早い段階で医師に相談しましょう。

肉離れが起こっているときは炎症部分に痛みや熱感があります。

痛みが出ている場合はまず、家にあるものを使ってアイシングをしましょう。

ご家庭にあるビニール袋に氷と水を入れて10分から15分ほど痛みが出ている部分に当てていきます。

このとき、ふくらはぎのどの部分に炎症が起こっているか分からない時はふくらはぎ全体を冷やすようにしましょう。

安静に楽な姿勢で休みましょう。

肉離れは48時間～72時間を急性期といい、その期間は最も炎症が起こっている時間です。

肉離れを起こしたら、炎症症状が治まるまでは安静に過ごしましょう。

ですが、お仕事や学校などで動かなければいけない方が大半ですよね。そんな時は動き方に気を付けましょう。

いつもよりゆっくり、ふくらはぎに痛みが生じないように歩く

急に止まる、走る、ジャンプするなどの動作をしない

スポーツは行わない

このようなことに気を付けましょう。

肉離れしてしまったふくらはぎの痛みが軽減してきたら、日常生活の動作を少しずつ再開していきます。

動く際はテーピングなどを使って固定し、正しい巻き方で肉離れが進行しないように処置していきます。